Shingo

悪は存在しないのShingoのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.7
かなり衝撃を受けた作品。エンドロール終わってからもなかなか立てなかった。最後の10分くらいまで舐めていました。

水が上から下に流れるような単純な因果で理解できる物事なんてない。
今の世の中で起きていることも、人は不安だから明確な因果を求めてしまうけど、そう単純じゃない。
したり顔の人は、要はバランスだよね、とか言うけど、そんな甘くもない。

自分の行動が世界にどう作用するのかを常に意識する必要があること。
物事の全体を見ることなんてできなくて、常に一面を切り取っているだけにすぎないんだということ。
映画は自分との対話だということ。

久々に何日も頭から離れない映画に出会えました。
ドライブマイカーはあまりハマらなかったけど、濱口監督の凄さが身に染みてわかった。
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