えいこ

悪は存在しないのえいこのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.9
冒頭から絶妙に不穏さを感じさせる劇伴。自然は美しく恐ろしい。わかりやすい物語は語られず、まるで私たちの日常の地続きのように場面は進む。日々感じている通奏低音のような不安感ややりきれなさ、理不尽さや矛盾は、映画の中でもリアルに描かれ、答えのない問いを答えのないまま提示する。悪は存在しない。どうにもならないまま私たちは生きていく。美しく恐ろしく優しく冷酷な混沌とした世界の中で。
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