柊

ハピネスの柊のレビュー・感想・評価

ハピネス(2024年製作の映画)
3.1
「朝が来る」以来、蒔田彩珠ちゃんには期待してます。
でもあんまり作品には恵まれてないような…
さて、いざ鑑賞。人も全然入ってません。

原作未読。
脚本がどうこうよりこの作品の世界観とかがきっと大事なんだろうなぁと思ってみました。
だから難病の設定の不可解さとか都合よくきちんと亡くなるとかそういった不自然さはこの際目を瞑ります。
生まれたからには誰もが避けては通れない死。
その日がいつやってくるのか?それは誰にもわからない。だからこそ短長ではなく、自分の持ち時間の中で賢明に生きたかどうか?を問うているのだと思う。
それを17歳と言う若い世代に当てはめたから、保護者世代としては何とも腑に落ちない展開にそうは現実はいかんだろう?とか思っちゃうけど、そういう感想はきっと関係ない。

だから作品の意図は分かった。

ここからは作品のクオリティの感想。
ロリータ作品で思い出すのは「下妻物語」のロリータファッション、時が経過してるのに昔の方がクオリティが高いってどうなんでしょう?
蒔田彩珠に似合っていないだけなのか?いや違う。ドレスの1着1着がそれ程可愛くない。絶対深田恭子の着たドレスの方が可愛らしかった。本店のお店のラインナップも全然凡庸。何かそこらへんの既製品にしか見えなかった。
この作品の要であるロリータドレスがあのクオリティって既に詰んでる。
ここはドレスにもっと力入れて欲しかったな。
そして蒔田彩珠に似合っているか?と問われるとハッキリいって似合ってない。むしろ黒髪おかっぱで、高畠華宵の様な和装の方が似合っていたと思う。
そしてバランスの問題だけど、窪塚君と並ぶと顔の大きさが如実にハッキリしちゃって…

でもこの作品に説得力をもたらしたのは紛れもなく蒔田彩珠ちゃん。そしてちょっと出来過ぎた両親の吉田羊と山崎まさよし。ここがちゃんとしてたから最後まで頑張れました。
窪塚君はまだまだだなぁ。何と言うかセリフに対してのレスポンス?お返事のタイミングがいつも違和感。間が正しくないような気がして落ち着かない。
セリフ回しの悪さはみんなが思っている通り。
イケメン枠なのも納得できず。歯矯正した方が良いような…大きなお世話だね。

そして存在が妖精のようだった橋本愛。ロリータは似合わないはずが無い!

以上。
柊