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ドーム/寄宿舎のnyakoのレビュー・感想・評価

ドーム/寄宿舎(2006年製作の映画)
4.3
寄宿学校に入学した12歳の少年チャトリー。
そこではかつてプールで自殺した少年の霊が出ると噂があった。
ある事件から離れて暮らす父親を許せず、家族や友人と離れ孤独な気持ちを抱えていたチャトリーはウィチエンという少年と知り合い、友情を育んてゆく。

恐怖ショットもあって怖い映画?と思わせといて、実はハートウォーミングな映画。
その心情も繊細な描写で、映像もノスタルジック。

幽霊が死んだ時刻になると、その死を追体験するシーンは幻想的だった。チャトリーの幽霊を助けたいと願う気持ちが周囲を変えてゆく展開は先がわかりつつも胸が熱くなる。

犬が集団で吠えるシーンが二箇所あって…
ホラー的に演出した場面と、心温まる演出をした場面。二つは同じ現象なんだけど、ゴーストストーリーも見方によっては怖くもなるし、温かくもなるんだなと。

監督は『フォービア2』で『バックパッカー』を撮った人⁉︎
あれは全然毛色が違う映画で、比べると面白い。
とても良かったので、同監督が撮った初恋物語『フェーンチャン』も観たかったけど、契約終わっちゃって…時間切れ〜。
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