OMC

DOGMAN ドッグマンのOMCのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.9
親に虐待され犬しか友人と呼べるものがいなかった男の壮絶な人生。
まさに芸は身を助ける、どんな動機であれ好きを貫いた人は強い。キャバレーでエディット・ピアフを歌い上げる姿には切なくて涙が流れました。
何度も地獄を見た彼は、何があっても決して動じない、そして独自の美学を持っている、まさにダークヒーロー。我々と地平を同じくする現実世界のジョーカーと呼べるのではないでしょうか。
あまりにも過酷な境遇からだんだん闇落ちしていく彼の顔が、「ニトラム」とダブって見えた。あの映画もすごかったけど、今作でもケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技は凄まじかった。
そしてこの映画は可愛い犬たちの活躍も見もの。ギャングとの戦いはまるでホームアローンのようで笑ってしまった。
好き嫌いは別れるかも知れませんが、私は好きな世界観です。
OMC

OMC