アゴ

DOGMAN ドッグマンのアゴのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
4.0
犬たちは無事です、ご安心を!

主人公の神に対する確認と試すような言動が、本当の家族に恵まれなかった生い立ちからくるものだろうと思うと、悲しい。
彼にとって犬たちは、神に与えられた新しい家族だった。
神は居る。だから、私が生きているなら、神はこれをお認めになっているのだ。
全てが正しくないとは言えない彼の人生。ドラァグクイーンとして化粧という虚構で飾る。
鏡の中が虚構だなんて、誰が決めたの?
この世界が、鏡を写しているのかもしれないのに。
主人公の唯一の恋の相手がくれた言葉は、今日も化粧をして仕事に行く私たちにも勇気を与えてくれる。

リュック・ベッソン、やっぱり好きだなぁ。
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