Haman

利休のHamanのレビュー・感想・評価

利休(1989年製作の映画)
3.1
利休ってより秀吉の目線で観ちゃったな。卑しい身分出身がゆえコンプレックスの塊となり風流人利休への憧れを誰より持ちながら、金の茶室なんかの煌びやかな成金趣味で権力を誇示しようとする。そういった絢爛な派手さは詫び寂びを求める利休の素朴さとはどうやってもかけ離れる訳で、精神性から彼らの心までも離れていってしまう。憧れ認めて貰いたいと思ってる相手へ同時に嫉妬と憎悪の炎が燃えてしまうのほんと切ない。
ちょこまかと豪華俳優陣が出演してるお正月映画みたいな賑やかさはあるのだけど、凡な脚本のせいか演出がはまってないのか間延びをかなり感じる。つーか普通につまらん。新茶摘まないつまらないやつに用はないってコムアイも言ってたし。
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