おにおに

宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスターのおにおにのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

MOVIX川口で鑑賞

宇宙戦艦ヤマトのリマスターで今さらネタバレもないと思いますが、一応ネタバレモードで書いておきます。


「地球か・・・何もかもみな懐かしい・・」

いやーほんとこれですよ。なにもかもみな懐かしかった。
宇宙戦艦ヤマトの思い出は小学生、それも低学年の頃ですよ!1980年代前半。昭和50年代中盤くらいか。
当時はまだファミコンもなく、外で友達と遊んだら、夕方はテレビのアニメを見るしか楽しいことがなかったのよ。
夕方に再放送があってね、それを何回もみました。
当時、その時間帯でテレビでやってて、よく見てたのは、「トムとジェリー」「ルパン三世」「機動戦士ガンダム」・・
そしてこの「宇宙戦艦ヤマト」ですよ!

プラモデルもあってね、駄菓子屋みたいなお店でプラモデルも売ってただよ。
「アンドロメダ」とか「超巨大戦艦」とかだよ!「超巨大戦艦」なんて漢字がまだ読めなかったよw


「宇宙戦艦ヤマト2199」ってリメイクがありましたが。
あれも観たのですが、おおまかなストーリーはそんな感じだったような気もしますが、やっぱりあれは今風にだいぶアレンジされてますよね。
「こんなエピソードあったっけ?」みたいなのが大量にまじってる。

昭和版ヤマト、いまは配信で見ようと思えば見れますが、劇場で長時間拘束されないと集中して最後まで見れないんですよね。
そんなこんなで、この40年間くらいですかね、ずーっと当時の遠い記憶の塩漬けでしかなかったのが。
「あーーーーこんな感じだったよーー!」って鮮明に思い出されましたよ!

思えば子どもの頃の記憶っていかにいい加減か。いくつかのシーンがものすごく自分の子どもの頃に見たときの記憶と違ってました。

ひとつめは、イスカンダルから一緒に地球に帰ろう~ってところで、私の記憶ではスターシャとできちゃって地球に帰るのやっぱやめますってなったやつ。
「島大介」じゃなかったっけ?って思ってました。おおきな記憶違いでした。そうだっけ?ってなった。

もうひとつ、ヤマトが空間ワープで突然現れる大編隊の攻撃で「もうこれ絶対沈むでしょw」って記憶にずっと残ってたシーン。
ワープで突然現れるからフラーケンだっけ?でも最初のヤマトにまだ出てなかったような・・
ってなってたんですけど、あれ七色星団宙域のドメルとの海戦のシーンでした。
三段空母から爆撃機と雷撃機の編隊をワープ光線みたいなので飛ばしてた。
「あー!これだわーーーー!」って思いました。思ったよーーー

あとひとつ。地球に帰ってくる手前で森雪が一回死んで、生き返らなかったっけ?
そういうシーンが記憶に明確にあるのですが、それって別のシリーズでしたっけ?
まぁ来年1月に「ヤマト2」のリマスター版公開があるので、それも観にいこう、とおもいました。


そうですね、全体的な感想としては。
やっぱり昭和のアニメ映画なので、最近のアニメをたっぷり見ている世代のひとたちがこれをみてもおもしろいのかな?
というのはすごくあります。絵も音もフォントもストーリーも脚本も声優の演技もなにもかもがみな昭和だ。アラが目立ちます。

だがそれがいい(°д°)

冒頭に書いたセリフは沖田十三のセリフで、これは超有名なセリフというのもあって覚えてました。
かなり長い映画でしたが、ラストのこれを聴くためにずっと見てきたといっていい(やっぱり、とはいえ知ってる話ではあるのでときどき眠くなった)

調べたのですが、これ1974年なので、ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」より3年前なんですよね。
こういうノリの宇宙戦争の発想を先にカタチにしているのもけっこうすごいことだとおもいます。
いま見たらいろいろ粗さはあるけど、こういう宇宙艦隊、宇宙戦闘機同士の戦争モノの元祖といいますかね、先駆けになった、
今に続くこういうSFアニメブームの火ぶたを切ったっていうところに、宇宙戦艦ヤマトは偉大さがあるとおもいます。

「私はイスカンダルのスターシア・・」

女性の絵もきれいですよねぇ。松本零士の名前はスタッフロールから一切消されていましたが、関わってはいたんですよね?


なんか「2199」のせいで、すごく記憶をかきまわされていたので、これから「2199」も見直して、どこをどう改変アレンジしてるのか確認してやろう。
あ、島大介はやっぱりこっちの島大介がしっくりきます。「2199」の島は別人すぎ。おおきな萎えポイントのひとつだ。


ああああ最後にひとつ。
劇中の音楽や劇中歌は今の令和の時代で聴いてもすばらしいものがあります。
メイン曲もそうだし、劇伴も、「真っ赤なスカーフ」も、ぜんぶよい。
これを聴くためだけでも劇場にいく価値はある!


★は、ほかの最近の映画と比べて3だの4だのってやるのは、この映画作品については野暮な感じ。
それに映画といってもテレビシリーズの総集編みたいなもんだしね。

なのでそんなに深い意味はない★4.0にしときます。
おにおに

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