ゴン吉

ある閉ざされた雪の山荘でのゴン吉のレビュー・感想・評価

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)
4.0
外界から孤立した貸別荘を舞台に次作の主役を決める最終オーディションで競い合う7人の役者を描いたヒューマンサスペンスドラマ。  
原作は東野圭吾の小説。 
重岡大毅が主演、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、間宮祥太朗らが共演。
  
三次オーディションに合格した男女7人の役者たちが、海沿いの貸別荘にやって来る。そこで、大雪により外部と遮断された山荘で事件が起きるという設定で、次作公演の主役を決める最終オーディションが行われる。期間は4日後の午前10時まで。その間に一人また一人と役者たちが消えていき、仲の良かった7人に疑心暗鬼と不協和音が生じていく。仲間が消えたのは本当に芝居なのか?それとも事件なのか?   

貸別荘で何が起きているのかわからずに、7人の不安と絆と信頼が交差する。
中盤までは作中劇と現実を絶妙に織り交ぜた二重構造のサスペンスが展開するが、終盤は哀しい出来事を乗り越えたハートウォーミングなヒューマンドラマを堪能できる。
三重構造の犯行などアイデアは面白いが、細かな設定で気になる点が多い。原作の小説には深い意味が隠されているのかもしれないが、本作品ではそれを理解できなかったのが残念。
細かい点を気にせずにヒューマンドラマとして観ればそれなりに楽しめる。
果たしてこのオーディションの後で7人を待っていたものは? 
「芝居は生かし合いだ 殺し合いじゃない」 

2024.4 配信で鑑賞
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