恐竜展とかに展示してあるくらいのアニマトロニクス技術で作られたナマケモノが大学の女子寮で暴れ回るのと同時に、地味なエミリーが大学生最後の年に人気者になり、寮生の投票で寮長の座を手に入れたいという夢を描く乙女チックホラー。
かわいいというよりは、長髪オッサンバンドマンの風貌。チャールズ・リー・レイが乗り移っててもおかしくないナマケモノ・アルファ。
長い爪が明らかに凶器なんよ。
けど、彼女を抱っこする時、ETとかギズモと子供達が触れ合うようなBGMと雰囲気になる。
それを観てると、こっちも「あれ？かわいい？」って気持ちになって来る。
ヤバい…ナマケモノ、かわいい。爪に付いた血が滴る姿もキュート。
今のCGなんかよりもアニマトロニクスのほうが数千倍好きやから、余計にかわいく思えてくる。
怖いシーンもあんまりなくて、ホラー好きには甘口カレーな雰囲気やけど、まぁそこは割り切って観ると結構楽しめた感ある。
地味な娘が頑張るけど方向性を間違えて、親友に注意される。けどその場では素直に忠告を聞けなくて、それでも最後は仲直りして…っていうベタな成長ストーリーっぽくはあるんやけど、要は仲直りまでに親友がアルファに殺されてるか否か？
ライバルのブリアナともラストには和解がベストなんやけど…それまで彼女達は生き残ってるか否か？
って感じは、青春映画設定を上手く使って来たなぁって思ってなんか良かったなぁ。
女子寮やし、何故か男子2人くらい紛れ込んでたけど、ほぼ出演者は女性ばっかりで華やかで目にも優しく、B級以下映画鑑賞時によくあるいたたまれない気持ちにはならなかったのも、この映画の良かった所です。
寮母さんの切ない告白にも胸がじーんとして笑えました。
あ、アニマトロニクスのナマケモノって書いたけど、ストーリー上は密猟されてパナマから連れて来られた生のケモノです。笑
あと、アルファはオッサンじゃなくて乙女やった。ちょっと髪にキューティクルが足りてないようですが…
何となくやけど、ディズニーの青春映画とかEテレの夕方海外ドラマ枠っぽい匂いが漂っている。ホラーやのに。
