このレビューはネタバレを含みます
完成披露試写会に招待してもらって鑑賞。原作を読んでいたので内容はわかっていたけど、映画だとどういう描写になるのだろうかとかなり気になっていました。内容は本屋大賞を取るだけあって素晴らしいです。心が揺さぶられます。重い、というより深い作品。主人公キナコ役の杉咲花さん、アンさん役の志尊淳くん、素晴らしかったです。原作そのままの2人でした。魂の叫びのようなものを感じました。特にアンさん役の志尊淳くん、見ていて手の震えが止まらなかった。魂の叫びのような､､絶望感や愛、私たちにはわからないいっぱいの思い。一言で表せないです。号泣でした。あるシーンが一日経っても頭から離れなくて映像がよぎってしまう。あとホルモン注射をするシーンがなんて言ったらいいのか､､変な意味ではなく色気のような､､外での鎧を脱いだ素のアンさんですごい儚さを感じた。唯一ほっとしたシーンがアンさん(志尊淳くん)の学生時代の写真でした。かわいかった。アンさん生きていて欲しかった。女性から男性のトランスジェンダー役というのは他の作品で見ることがほとんどないので、どんなふうに演じるのか気になっていましたが、男性だけど言われてみれば､､という感じで、違和感なかったし、気になっていたことを忘れるくらい作品に入り込んでいました。
観ているうちに私は52ヘルツのクジラたちの声を聴けてるかな？と涙が止まりませんでした。声を聴き1人で抱え込むのではなく、まわりのみんなで助けるんだと気づきました。
一回観ただけでは足りなかったです。深い深い作品です。ぜひ観て欲しいです。
公開始まって、また観ました。2回目の方が涙が止まらなかった。そして遺影と名前はどうしただろうかと気になった。お願いだから笑顔のアンさんでいて欲しい。今、これを書きながら想像しただけで涙があふれてしまいます。
