このレビューはネタバレを含みます
完成披露試写会
原作者の町田そのこさんがきっかけで今回試写会に応募しました。
町田そのこさんの作品には様々な悩みを抱えた人たちが登場します。そしてそれは悩みという言葉では表せないほど残酷で私の知らない世界が広がってます。
"52ヘルツのクジラたち"でも主人公キナコをはじめ彼らは壮絶な日々を送っていました。彼らの日常が私の生活とあまりにかけ離れてる為、自分はとても恵まれてることを実感する事が多々あります。でも町田そのこさんはあなたは恵まれているのよ。ということを1番伝えたいのではなく、彼らのように1人ではどうすることもできない苦しみを抱え家族から虐げられてる人がいることを知り彼らに手を差し伸べて掬ってほしい。もしくは同じ境遇の人がいて52ヘルツのクジラのように声をあげて欲しい。といったそんな思いが込められているのではないかと思います。
人として信じられないことが起こってる現実があり、これらは決して他人事はではなく社会問題だと実感しました。
"52ヘルツのクジラたち"に登場する彼らの葛藤はそれぞれ違うけど全員の背景を原作通り忠実に再現して下さり、舞台挨拶でもお話ししていたようにこの作品に対してとても丁寧に向き合っていることがより伝わりました。
町田そのこさんの作品が映画化して本当に嬉しく舞台挨拶で観れて幸せでした。
多くの方に"52ヘルツのクジラたち"が届きますように。
