私の中でとても特別で大切にしたいと思える大事な物語。それがこうして映像化することにとても不安だったし大丈夫かなあって誰なんだよって言われてしまう程のめり込んだ小説。衝撃的なお話で途中読むのを躊躇うくらいになってしまったのを今でも鮮明に覚えています。そう思わせてくれる文章からは、数々の情景がこと細かく書き記されていました。今回この映画はそうした浮かんできた情景がそのまま投影されていていました。杉咲花さん志尊淳さんの演技に引き込まれ、本の中で生きていたキャラクターがスクリーンの中で生きてる姿にとても感動しました。こんなに胸を打たれて涙が止まらないのは久しぶりで、小説を読んだ時の衝撃と同じでした。
とても良かった。感動作品と簡単な言葉で片付けられないほどに。深く重くそしてとても暖かい。また原作を読み直そうと思います。たくさんの人に触れて頂きたい一作です。
