このレビューはネタバレを含みます
役者さんたちの魂のこもったお芝居がほんとうにすごかったし、何度も圧倒されました。
観終わってすぐ、志尊淳さん演じる安吾に
もう一度会いたくなる。
あの時どうして、という気持ちが自分のことのように悔しくて切なくて、映画の中のお話だと分かっていても、私がそばに寄り添って助けたかったと思ってしまう。
キナコやお母さんの後悔の気持ちが画面から伝染してきて、それが今もつらい。
激しい場面や悲しい展開が待ち受けているとわかっていても不思議とまた観たくなります。
0.1マイナスの理由は、アンさんがキナコのことを好きで好きで仕方ない状況に陥ってしまった、どうしようもなく恋に落ちてしまったんだ、という明確なシーンを、あと1つでいいから観たかったので。
しっかり希望の光が描かれ、さまざまな課題があることを私たちに教えてくれる、誰もが胸に刻むべき、これは傑作です。