てっちゃん

52ヘルツのクジラたちのてっちゃんのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.0
ネットでの評判と杉咲花(貴瑚役)主演ということで鑑賞。

全編、杉咲花体当たり演技(ずっと血だらけじゃん)に圧倒され、児童虐待、ダイバシティ―など、現代の様々な課題を絵にした物語でした。

ただ一方で、主要キャラクターの行動(言動)が極端な気がして、始終、落ち着かなかったです。(鯨も!!)

物語の冒頭で、貴瑚が自殺とも思える行動を取り、その現場に偶然?居合わせたアンさん(志尊淳)、親友?の牧岡美晴(小野花梨)。顔に打たれた跡もあり、朦朧としている貴瑚を連れて「飲みに行こう!」ってあまりにもおかしくないですかね?最終的には3人で「乾杯!」って・・・。
(アンさんも若すぎると思ったんですが、設定としては、なるほどねえ、とは思いました)

その後の展開も、貴瑚の恋人になる、会社のボンボン(宮沢氷魚)も加えて、皆、極端で、それゆえ悲劇を生んでいくという展開。(宮沢氷魚、上手いですねえ)

今どきの若い役者陣でやるのはいいんですが、違和感だけは払拭できなかったです。(貴瑚が救おうとする「ムシ」と呼ばれる少年の母親が西野七瀬。これもちょっと無理があったかなあと)

そして、出番は少ないものの、倍賞美津子がいい塩梅でバランサーだなあ、とも感じました。
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