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52ヘルツのクジラたちのodyssのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.5
【生きづらい時代に】

親から虐待されたり(と同時に依存されたり)して生きづらさを感じている人間のドラマです。

現代日本の状況を描いているという点で、それなりの映画。

最近流行のLGBTも出てきますが、『そばかす』などと違ってイデオロギーが先行しておらす、自然な表現がなされているので、説得力が高い作品になっています。

途中から登場する企業の専務である御曹司は、まあ映画チックではあるけど、いささか「フィクションならでは」の人物で、その辺が玉に瑕かなと思いました。私は70年生きてきて、大金持ちのお嬢様と出会ったことが一度もないので(笑)。

クジラの鳴き声は、一時期ヒーリングとして流行していたのですが(1980年代)、今でもあれで「癒やし」を感じている人がいるのですかね。私にはあんまり癒やしのようには思えないんですけど。
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