杉咲花ちゃんの演技が見たくて前知識全く無しで観に行った作品。
なんとなくジャケ的に暗そうかな?で選んだのだが、予想以上にどん底だった。
しかし余貴美子さんの泣きは凄まじく、勝手に涙が溢れてきた。
空港での余さんと花ちゃんの相乗効果は鼻水もの。
水紋が広がるように、劇場には鼻水をすする人の数が増えていった。
でも、脚本的には救いようのないテーマがてんこ盛り過ぎてちょっとお腹いっぱい。
役者さんはホントに素晴らしくて、どのキャストもそれぞれゴミはゴミ役(言い方笑)に徹してるといいますか。
そうなんだけど、Tまで放り込まなくても良かったかなぁというのが本音。
テーマは虐待でよかったように思えたなぁ。病院名があまりにもあからさま過ぎて、そんな名前の病院に誰にも言えなくて苦しんでた人が、わざわざ行く?って思ってしまった(笑)
ま、現代社会の深い闇というテーマでは分かる問題なのだけどねー。
邦画はあまり観なかったのだが、最近演技派の役者さんが多くなったのか、よく見るようになったなぁ。
最後にずっと燻っていた、タイトルのクジラ。辞書で調べてはため息をついてしまうほど引きずってしまったよ。