ホりんご

52ヘルツのクジラたちのホりんごのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.8
前日鑑賞済み
映画館-・その他《1》

他の人には聞こえない、52ヘルツの叫び声。
✍🏻感想述べます。

✐自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚。ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく。

✐苦しみ、切なさ、悲しさ、そして希望と苦しみからの解放が描かれている。かなりシリアスなストーリーで、社会的問題について多く触れており、重く辛い展開が淡々と続く。安吾が、貴瑚のことを気にかけている様子を見ているだけで、どこか切ない思いになってしまう。自分自身、苦しい経験や悩みを抱えているからこそ、貴瑚に不幸な思いをしてほしくないんだと、しっかり伝わってくる。
また、杉咲花さんや志尊淳さんの演技もリアルでめちゃくちゃ良いです!

〔最後に一言〕
"52は囚人すぎたね"
ホりんご

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