周りから聞く評判が良くて期待してしまってた部分もあるからか
ちょっとモヤモヤして乗り切れない部分もあった。
ヤングケアラー、児童虐待、トランスジェンダーと色々なものを扱うけど
これらを個々に描くだけでも腰据えて描かないといけないが、
制作側は色々尽力したようだけど、映画だとちょっと薄くなりがちに思えた。
ドラマとかでじっくりやった方が良かったのかもなぁ。
また、自分の身の回りの毒親に悩まされてる人の話を聞くと
毒親から執着され転居した住所を調べ上げられ苦労してるので
鑑賞中「割とあっさり離れられたな。。。」と思った。
あくまで自分の身の回りなので、自分の知人のようなケースが全体数としてどれくらいあるかはわからないけど
自分の耳目していることとの違いがノイズになってしまったところはある。
ただ、作品でも触れてるがここは行政の壁高いから、
やばい親からはきっちり離れられる制度がちゃんとできて欲しいもんだ。。
あと、なんでも協力してくれる友人が
なんでこんなに無償でやってくれるのかが気になった。
「親友だから!」と言われると、なんも言えなくなるが
原作だと背景とか書かれてるのかな。。
いろいろ引っかかったところを書き連ねてしまったが
世の中の誰しもが「誰にも聞こえない52ヘルツの声をあげている」側になり得、
同時に「52ヘルツの声を聞き逃してしまっている」側だということを伝えようとしてる気概は感じる。