こばまさ

52ヘルツのクジラたちのこばまさのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.2
実に10日ぶりの映画鑑賞。
せっかくU-NEXT1ヶ月無料期間なのに、全然活用出来てない…
という訳で、U-NEXT限定配信らしいに、前から観たかったこちら。
それでは、杉咲花に注視しながらいってみよう!


-傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚(杉咲花)は、虐待され、声を出せなくなった少年と出会う。
かつて、家族に虐待され、搾取されてきた過去を持つ彼女は、少年を見過ごすことが出来ず、一緒に暮らし始める。
やがて、夢も未来もなかった少年に、たった一つの“願い”が芽生える。
その願いをかなえることを決心した貴瑚は、自身の声なきSOSを聴き取り救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)とのかけがえのない日々に想いを馳せ、あの時、聴けなかった声を聴くために、もう一度 立ち上がる-

“魂が涙した”


2021年本屋大賞に輝いた、町田そのこ先生の小説を映画化。
まさか、ここまで泣かされる作品だとは。
まだ観てない人は、心して観て下さい。

幼児虐待、育児放棄、介護問題、LGBTQなど、様々な角度からストーリーを展開し、その全てが彼女(杉咲花)に繋がる。
もちろん演技力も素晴らしいが、その見た目の変化にも注目してほしい。
彼女にしか出来ない演技、佇まい、オーラも含めて、この役は彼女の為のものだった。

そして、彼女の人生を変えようと手を差し伸べる杏吾を演じた志尊淳。
その優しさや雰囲気が役にぴったり。
彼の生き様にも泣かされた。

ベテラン勢も素晴らしかった。
貴瑚の母親役、真飛聖。
杏吾の母親役、余貴美子。
町のおばあちゃん、倍賞美津子。

あと、忘れてはいけないのが、声が出せない少年役の桑名桃李くんね。
本作が映画デビューという事で、今後の活躍にも注目したい。


とにかく、号泣必至。
数年ぶりに声出して泣いた。笑
箱ティッシュを抱えながらご視聴下さい。
こばまさ

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