Meilu

疫起 エピデミックのMeiluのレビュー・感想・評価

疫起 エピデミック(2023年製作の映画)
4.0
2003年のSARSが流行ったときの台湾の医療映画。
台北にある病院で突如高熱、咳をする人が出た。そこからどんどん病人が増えて、政府はその病院を封鎖することにした。病人たちはSARSにかかってしまっていたのだ。
病院はA棟に普通の患者をB棟に感染者たちを隔離することにした。
だが医療従事者たちも一人の人間だ。仕事をやめストをする者もいた。真実を伝えるため病院に入り込み真実を伝えようとする記者や、一回外に出ようとしてやっぱり医者として患者を救おうとする医師。
様々な人間の気持ちが交錯する病棟。
死の病と言われるSARSと闘う医療従事者たちの本当が見える作品。

生々しいオペのシーンを見つつ、途中で見ることをやめたかったのが本音だ。外科医はこれを毎日見ているのか。
医療従事者たちが死を目の前に闘うシーンは胸が打たれるし、頭が上がらない。
台湾映画は社会派の映画をよく取り上げてくれるから見ごたえがある。
死にたくないから早く帰りたい、死にたくないから病人と関わりたくない、死にたくないから仕事を辞めたい。
どれも気持ちがすごく分かる。みんな、一人の人間なんだ。
それでも闘うことをやめなかった人たちがいた。そのことを強く覚えておきたいと思う。 
Meilu

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