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コンクリート・ユートピアのharuiのレビュー・感想・評価

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)
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イ・ビョンホンがカリスマ的立場にのぼっていく狂気の演技が見事。最初は顔がススに汚れて判然としなかったのもひとつの伏線のようですね。
ポストアポカリプス的な世界で起こる確執と争いはウォーキングデッドを彷彿としたり。非入居者をゴキブリ呼びするなど、日本社会での差別の問題としても身につまされる。
女子高生にナプキンを渡す場面が印象的で、非常時の切実さのリアリティを高めてるなあと思いました。
マンションの男達がやがて軍隊のように統率されていきますが、兵役のある韓国人からすると見え方も違うのでしょうか。

おばあさんが日本語を話す描写が気になり、在日コリアン?元従軍慰安婦?など、色々と想像してしまったけど、展開には直接関係ないようでした。原作(ウェブトーン)を見たら分かるのかな。

災害描写について、公式サイトとスクリーン入口に配給会社からの注意喚起がありました。地震というよりは天変地異の荒唐無稽な表現ではあるものの、パニックの場面や残虐描写も激しいので要注意。
(寝不足で見たのも相俟って自分は気分が悪くなり、途中何度か目を閉じてました)
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