コンクリート・ユートピアのブロコリのネタバレレビュー・内容・結末

韓国映画は人間心理を描くのがつくづく上手いなぁと思わされた。困難な状況になった時に人はどういう心理になり、行動するのか、そういう人間の本性や本質的な部分が生々しく表現されていてものすごくリアルだった。

あまりにもリアルなので映画を見ながら、登場人物たちにイライラしつつも、実際こんな状況になったらこういう人は絶対にいるよな〜と妙に共感できてしまうし、果たして自分はこんな時にどんな対応をするだろうかと考えさせられた。

皆、自分を守ることで必死になるのは当たり前だと思う気持ちと、でもやっぱりどんな状況でも利他的な気持ちを忘れてはならない、人間は助け合わなければならないよなと映画の最後のシーンで思わされ、なんとも虚しさの残る風刺的なメッセージをぶつけられた。

とても本質的なことを問われ、考えさせられる作品だったように感じる。

あとは、俳優たちの演技力がすごい。