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PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~のMypageのレビュー・感想・評価

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等身大すぎる

3人組というか、この3人の3人組っぽくなさ。ずっと「クラスメイト」であり、「同じ学校のひと」というくらいの関係性のまま進展しないのが面白かった。
青春映画と謳っているくせに、「出会いから別れへ」という型に素直にのらず、「なりゆきからなりゆきへ」とてもいうような曖昧な展開に、時代性を感じる。
オンラインゲームというモチーフについて。車でサッカーをする?というのが正直よくわからない。なんでそんなつまらなそうなゲームを大会ができるほどの人数がプレイしているのか。僕はサッカーのゲームと車のゲームしかしたことがない。オンラインゲームというのはしたことがない。ときどき隣の家の2階のあたりから声変わりしたての男子の叫び声がきこえる。だけどまあやってみたら面白いのだろうとは思う。黄色いダンプの木刀がジャンプしてナイスセーブ👍というのがなんかおもろい。
なんとなく、仲間がほしかったから、なんとなく、やってみようと思ったから、なんとなく隣にいたひとを誘って。なんとなくこういうのが"青春っぽい"のかもしれない。青春はいまや、当事者たちからしても"ぽさ"抜きではやりすごせないのだし。
ロボコンはいうてもやはりオタクが頑張る映画だったが、こんかいは、オタクっぽいひとがまあまあ頑張ってみる、みたいな映画だった。
「勝つとか負けるとかどーでもよくて」なんていわれてしまうと身も蓋もないじゃんと思うのだが、あえてその身も蓋もないことをやってみようというのが今回の企画なのだろう。これまで「ゲーム」というのは自ら参加するものだったのだが、いまやどこでなにをしていてもなにかしらの「ゲーム」には参加させられてしまっているというリアリティ、ということを踏まえるとこんなふざけたような設定のゲームをなんとなく頑張ってみるという軽さのほうに自らのっかっていくという感覚もあるのか。
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