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ネバーセイ・ネバーアゲインのmimagordonのレビュー・感想・評価

4.0
かなりアメリカンな007映画。アメリカ主導の制作なのでそうなるよね。もちろんCIAのフェリックスは大活躍。ショーン・コネリーがジェームズ・ボンドに復帰したけど、あまりボンド感はなく、ボンドを主人公にした80年代らしいアクション作品と言った方が近いかも。事実上「サンダーボール作戦」のリメイクだけど、比較するならテレンス・ヤング監督のオリジナルに軍配。アクション・シーンもスパイ映画としても、英国的な雰囲気が薄いので当時の娯楽大作として及第点といった感じ。007映画として観てはいけないかな...。

一つよかった点はボンド・ガールの扱い。バーバラ・カレラ演じるファティマはスペクターの一員だけあって流石のスマートさとクールさをもっているし、当時新進気鋭のキム・ベイシンガーもラストまでボンドと対等に闘う芯の強さを備えた役どころ。二人ともかなりストーリーに絡んできて、ボンド・ガールというよりは、「ヒロイン」と捉えた方がしっくりくる。これまでの007映画では最もモダンなボンド・ガールたちはめちゃくちゃかっこいい。
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