がんドレ

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 自由の代償 HDリマスターのがんドレのレビュー・感想・評価

3.2
ミーア・キャンベル最大の見せ場となる4本目、結構真剣に見直したがやはりDestinyは全体通してなんかよくわからないと言わざるを得なかった。

周囲に馴染めない上になんとなく議長に流されるシン、シン達に先輩風を吹かすも風向きが最後まで適当すぎるアスラン、派手な機体で戦場に飛び出しては喚き散らかすだけのカガリ、とりあえず達観して主人公ムーブするキラとラクス、とにかく物語の意図が見えない。
主役機の乗り換えというロボットアニメの大きな見せ場が、シンがなんかうす暗いシーンで逃げたアスランを撃墜するだけというのもすごい。しかもそのあと、キラがちゃんとキメキメの乗り換えをするという。戦況も各勢力の動きが全くわからず、最後の戦いも派手だけどなんかよくわからんけど終わったとしか言いようがなかった。

とこの辺までは当時と変わらない感想だったのだけど、今回ちょっと新たな視点で見たことで、実はこのDestinyにかなりの納得感が得られたし、SEEDからの繋がりも感じることができた。

その軸とは、ラウ・ル・クルーゼである。彼の「全ての人類への復讐」という戦いとして見たときDestinyのレイも含め全ての行動に一貫性が見え、なるほどSEEDとは種子が割れて発芽することができなかったラウの怨嗟の物語だったんだなと解釈することができた。

見始めた時は90分の総集編を一気に7本も見て何も得られなかったらどうしようと思ってたけど、最後の最後でなんかちょっと良いものを見た気になれたのでそこは救いがあった。
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