見つめ合うとかラブソングを聞くとか、作中で紹介される愛のメソッドはずっこけるほど陳腐で、それは近頃のお節介なほど機能的なマッチングアプリや巷に溢れる恋愛ハウツー論をはじめとした不自然なほどに合理化された愛とも遠からず思え、"love symptoms"(←これが待合室に貼ってあるのがウケる)といいながら何か健康や正常のようなものが目指されているのは本当に気持ち悪いですよね
合理化が進むにつれ自己催眠化する愛
発症するかのような、正常値からの逸れとしての愛、symptomsとしての愛の復権、あるいは思い切って恋愛の詩性の回復とでも言ってみたいくらい、恋愛に向けて背中を押された
そしてたぶん婚姻関係にあるペアが出てこない(?)のはとても重要では？？？？？
あと爪ってのもモチーフとして秀逸
よくいますよね爪見れば全部わかるという名医っぽい医者
東洋医学と西洋医学が交差するとこな気がして愛を診る部位として絶妙すぎ
でも浮気じゃんとしか思わない人は本当に無味乾燥な人生を送るんだろうな
あとエロティックではないのに大変親密な2人シャワーシーンがよかった
“Relationship should be worked on everyday all the time”
