春画先生が春画のエンターテイメントとすると、こちらは春画を学術的に論じたドキュメンタリー。
本作では春画が江戸時代にどのように大名家から果ては庶民まで受け入れられて来たかその変遷がよく分かります。
西洋ではエロス画は所詮エロス画、一方日本の春画は北斎をはじめとする当代きっての浮世絵師よる作品であるところが凄いところと欧州の春画研究者が言っていました。
ただそんな春画も大英博物館 での「春画展」まで日本で芸術として受け入れられていなかった事は日本の自国芸術に対する自虐的ともいう明治以降の西洋崇拝主義の弊害と言えると思いました。
なお、最近春画の版画技術の伝承の動きがあることは救いです。