足らんティーノ

狂ったバカンスの足らんティーノのレビュー・感想・評価

狂ったバカンス(1962年製作の映画)
3.8
若さを忘れたお堅い中年男と、真夏のビーチでたわむれる、人生の輝きそのものといったような若者たちとの対比と、そのなかで異質な中年男を魅了して離れるに離れられなくするカトリーヌ・スパークの小悪魔的な魅力に、最後は少し切なさを感じる。
夏の終わりに嵐のように過ぎ去った刹那的な狂乱。

カトリーヌ・スパークが助手席からアクセルを踏み重ねて、「ジェームズ・ディーンが死んだ」150キロで走るシーンで、中年男が今死んでもいいというような顔を一瞬するところが良かった。

2023-32/字幕
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