何十年もプヲタなので観ない段階で５つ星ではあるのですが。
ザックエフロンは本物よりゴツいです。他の兄弟もプロレスラーそのものと言えるまで鍛え上げリングで躍動、彼のライバルたちも全員『小さいころ12ちゃんで観てた世界のプロレスじゃん!』と言った感じで素晴らしかったです。
しかしこの映画の本質はおそらくそこではなく、栄光と家父長制と男らしさに囚われた一家の悲劇を淡々と描いたところなのでしょう。相次ぐ兄弟の死はどれも悲しいですが、わたしは特にケリーのバイク事故直後のあるシーンが本当に辛かったです。(ちなみに私含め多くのプロレスファンがああいう事になっていたのを知ったのはケリーが亡くなった後だったと思います。)
考えようによっては本当に単純に悲しい一家の物語というだけな気もします。しかしエンドロールが救いになっている気も確かにするのです。呪いは解けたかあるいは最初から呪いなどないのか。
