このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい、いい映画です。面白かった。
画面の外側に死や不幸があり、それが不意に入ってくることでギョッとさせられるのですが、最後のショットはそれが犬と家族で救われます。
その前のシーンで老夫婦のうち画面の外にいる妻の方がキッチンにいるのではなく居間で絵を描いているというのもいいです。
主人公が後の妻と初デートする場面でも切り替えしで主人公が兄の死を吐露した後に後の妻が画面に入ってきて抱きしめる。
死が画面の外に置かれるように生も画面の外から入ってくる。
ところで、主人公が自殺した弟の遺体を前に死後の世界を空想している表現には、とても感傷的な気分にさせられます。