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テイク・ケア
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テイク・ケアの作品紹介

テイク・ケアのあらすじ

ホテルの駐車場係として働く19歳のメキシコ系アメリカ人、ガブリエル。ある日、母親が転倒し骨盤骨折の重傷を負ってしまう。移民許可証がないために莫大な治療費を請求されたガブリエルは、彼の人生を一変しかねないとんでもない行動に出る。

テイク・ケアの監督

Itamar Giladi

原題
Take Care
製作年
2019年
製作国
アメリカ
上映時間
24分
ジャンル
ショートフィルム・短編

『テイク・ケア』に投稿された感想・評価

配信プラットフォーマーがこの作品を(たぶん良かれと思って)紹介しているテキストがあまりにダメで、逆に作品見ないと何がダメなのかの文句が言えねえ。って動機で見たんですけどね。
作品自体が正直そこまでの出来になく、おい、俺が指摘しようと思っていた話の行先は! ってなったのでしょうがない、ここに書こう。
(いつもはどんなに長くともひとに読んでもらうつもりで書くんですけど、今回そういう次第で完全に自分用のメモです悪しからず)
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作中で主人公が身の上を称するにあたってundocumentedという語を使うんですけど、移民をillegal(不法)と呼ぶかundocumented(書類が揃っていない状態の)と呼ぶか、実はそこから話者のスタンスが分かれます。前者を愛用する各位、強制送還という単語も大好きで、タチが悪いことにその親玉みたいなのが作品の舞台USでまさかの王を名乗り出しており。

正規の在留資格をもっていないこと、それは行政法の範疇に属する「違反」にすぎません。

これ、NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)という団体が使っているロジックなんですが。
「例えば、車で交通違反をした人には反則金が課せられるなどの処分があっても、その人の生活の権利すべてが奪われることはありません。また違反者には再び違反をすることがないよう、講習を課したうえで、運転が認められています」

それと同じで入管法の「違反」は犯罪ではないのです、という説明が屁理屈にしか思えないひとがいるのは分かる。
でも、私が言いたいのは、不法移民というラベルを貼る行為、それ自体が治安の悪化に寄与してる、ってことなんですよ。

木の上で暮らして尻尾があった時代から、自分と見た目がちがうやつ来た。怖い。ウキーッ。
って言ってきたわれわれ、落ち着かないとヒトになったはずの今でも、肌の色がちがう、ことばが通じない。ってだけで簡単に逆上するじゃないですか。
違いは違いとして、適切な距離で生きることこそ、数百年にわたって目指してきたヒトの世界観のはず(だった)。なのに、なんで簡単に木の上の時代に戻っちゃうんだ。私が「不法移民」という字面を見るとイヤな顔になる理由、だいたいそんなところです。
(「非正規滞在外国人」ってリフレーズをニュースピークだ、って右のひとの主張を見たときうっかり感心したんですけど、分断の先に待つのは幸せではない。という自分の信念に基づいて思う、せめて、せめて注釈付きの「不法」呼ばわりにしろ)

もうちょっと続けるなら、国家が真とみなすか偽とみなすかの基準がいかにあやふやか、この数日のUSを見ていればあきらかじゃないですか。われわれが立つのがものすごく細い線上なのに、移民嫌いのひとたちが信じて疑わない、自分の身は安泰って考え方! いやーマジで肉屋を敬愛する豚にしか見えない。あんたたちが好きな独裁者はあんたたちのことなんかなんとも思ってないってばよ。

最後、1990年代からこの方アンチ移民文脈で多用されている単語、アンカーベイビー。という語彙を本作解説に使用していることへも物凄く文句があるんですけどだいぶん疲れたので簡単に済ませますが。
そんなの、ないから。
つまり、「不法に入国した両親が子どもをもうけることで市民権を手にする方法」なんかないし、だからしたり顔でその子をアンカーベイビーって言う姿がどれぐらい滑稽かというと、外国人のことをエイリアンと呼んじゃうぐらい(=18世紀から1970年まで用いられていた用法)。
いいかね、万一、このレビューが目に入ることがあったらSAMANSAのnote担当者よ、こっそり修正しておいてくれたまえ。礼には及ばんよ。

参照
・LAタイムズ2010年9月「私はアンカーベイビーだった」
https://www.latimes.com/archives/la-xpm-2010-sep-08-la-oe-lee-anchor-baby-20100908-story.html
・ロジャーウィリアムズ大学ローレビュー2012年夏号「アンカーベイビーという名の都市伝説を暴く」
https://docs.rwu.edu/rwu_LR/vol17/iss3/5/
・ガーディアン2020年3月「移民をチェスの駒扱いするアンカーベイビーというアホくさ言い分について」
https://www.theguardian.com/us-news/2020/mar/16/anchor-babies-the-ludicrous-immigration-myth-that-treats-people-as-pawns
・reddit米国市民権移民局板2024年5月「アンカーベイビーって」
https://www.reddit.com/r/USCIS/comments/1cqn5oe/anchor_baby/