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カサンドロ リング上のドラァグクイーンのKのレビュー・感想・評価

3.5
プロレス(ルチャ・リブレ)が人気のメキシコの、エクソティコ(ドラァグのスタイルで戦うレスラー)の女王「カサンドロ」を描く伝記映画。

マッチョの引き立たて役ではなく、マッチョに勝つエクソティコとして対戦相手と偏見に対して自分を偽らずに闘うスタイルが、この世はマッチョのための世界ではない、と、同じ境遇の人たちの勇気にもつながっていく。

ただ、ラストはちょっと切なかったな。結局表に出る人たちは、自分が知らない人たちがどんどん自分のことを‘’知って’’いったとしても、自分を幸せにできるのは結局家族だったり、近しい人間だったり、そういう人だけで、そういう人たちに認められない限り、彼らの闘いは続いていくのでしょう。
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