ただ愛しい人を守りたかった
虚しい生活を送っていた数学教師のナレンは、隣に娘と越してきたマヤに思いこがれていた
ところがある日女性のもとに怪しげな男が現れ、娘を守るためマヤは男を手にかけてしまう
途方に暮れる彼女のためにナレンは手を貸し彼女達を守ろうとする
しかし、そんな時その男を探しにナレンの友人であるカラン刑事が街に現れてしまう…
東野圭吾原作の小説、容疑者Xの献身のインド版リメイク作品です
またしてもオリジナルを知らないのにリメイクから手を出してしまった笑
原作はガリレオシリーズの中の一作のだったと思いますが、本作では犯人サイドにフォーカスがずっと当たっていて警察は物語を動かすための一要素に過ぎないのが印象的でした
ですので警察側が謎を解くという感じはあまりしないです
運命に振り回される親子とそれを守るための方程式を導き出した数学教師
ナレンの語る通り数学とは答えを求めるか誰かが導いた答えを受け入れるか
ナレンの導き出した答えを警察が受け入れるのか、それとも警察が答えを導き出すか
犯罪を数学に落とし込むアプローチというのは面白いですね
まさに献身的なナレンの行動が胸打たれます
彼自身の葛藤を感じさせるシーンや描かれる彼の人となりが合わさって切なくも美しい愛の形をが素晴らしかったです！
終盤のナレン特にとても良かった！！
終始ナレンとマヤにフォーカスが当たってるので話の流れもわかりやすくてよかったです
数学の次に訪れた2度目の初恋に尽くした男の物語でした
