ヒロシー

Saltburnのヒロシーのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
4.0
エメラルド・フェネルの待望の新作であると同時に、バリー・コーガンの待望の主演作でもある。やはりと言うべきか彼が演じるオリヴァーを見ている間はずっと不穏。冒頭の情けなさもフリに見えて仕方なかった。その所作を逆に(?)利用して、どこまでが想定通りでどこからが想定外なのかは完全に観客に委ねてくる始末。彼のそんなオーラを増幅させていくカメラや照明の使い方、何より細かくてどこか歪な編集も良い。

勿論『プロミシング・ヤング・ウーマン』から引き継がれる演出の引き出しの多さもある。相変わらず崇高な絵画みたいな構図がお好きなようで、それをじっくり見せてくるときは思わず笑ってしまう。そして当たり前のようにマーゴット・ロビーがプロデュース。
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