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SaltburnのJのネタバレレビュー・内容・結末

Saltburn(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2024年の映画始めに選んだ一作。

「聖なる鹿殺し」や「イニシェリン島の精霊」での怪演が記憶に新しいバリー・コーガンの魅力を余すことなく引き出している。

「あれが恋愛感情だとみんなは思っていたようだ」という独白から始まる物語は、クィア・ロマンスの皮を被って近付いてくる。周囲に馴染めない生真面目な主人公と、その視界に映り込む裕福で華のある人気者のフェリックス。全く接点がないように思われた二人だが、あるトラブルを経て親密になっていく。
そして招かれたSaltburnの豪邸で、主人公は満たされていながらも堕落した人間達を目にする。

この脚本をエメラルド・フェネル監督版「パラサイト」と纏めてしまうのはあまりに惜しい。是非実際に鑑賞し、オリヴァーの狂気に触れてほしい。バスタブのシーンで途中退出した人が続出したというのも納得だ。
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