バリー・コーガン演じるオックスフォード大学生オリバーの1人パラサイト
んーーいまいち乗り切れない。
好きな題材、好きな俳優さんバリー・コーガン主演の映画ではあるのだけど、
どうもエメラルド・フェネル監督とそりが合わない、、
今作は前作『プロミシング・ヤングウーマン』より全然好きなのですが、
依然としてテクニックとテーマがドヤ顔で前のめりな語り口に対して抵抗感が拭いきれません。
特に今作では、絵作りが西洋美術の如く美しく、惹き込まれる絵は随所にありましたが、
話自体に驚きは無く予想の範疇を超えてこないストーリー展開にのめり込めませんでした。
そりぁバリー・コーガンですからねぇ
そうなりますよねといった感じです。
バリー・コーガンも犯す行為自体はエクストリームでしたが、こと変な人演技、所作(どもりが激しかったり、視線が合わなかったり)そこから来る不気味さに関しては過去作に比べて抑え目だった印象を受けました。今作のオリバーがそういうキャラクターではないと言われたらそれまでですが、、
それでも、フェリックスの従兄弟ファーリーとオリバーが見せるパライサイト覇権争いは今作の個人的白眉で楽しめました。異常に緊張感があり、パーティーでのカラオケシーンは選曲含めて本当に最悪です。そこからファーリーを手懐けるべくオリバーがとる行為は下劣極まりないです。ゲスいィィ!
総じて、ハマりきらず、惜しいなぁという感じでした。