確かに良いシーンは多数あった。
姉とのお風呂場での掛け合いなんて狂気過ぎて忘れられない。
ただ彼の気を引きたいと思って嘘を重ねた事は彼を愛していたからだと理解できる。そこからソルトバーンを乗っ取るという最終目標にシフトさせた終わり方が腑に落ちない。
あれだけ主人公が賢いという設定なら最初からあの屋敷を奪いたいと考えていたストーリーの方が腑に落ちる。
君の名前で僕を呼んでを彷彿させるようなストーリーを含ませているようにも見えた。
人間の醜さ、変態性、腐りきった心は誰しもあるけれどこの映画を見て心が豊かになれない。