ジャリジャリと砂を噛むような展開で、うっすら何が起こるのか予想してもしっかり違う方に進んで行く。
ただならぬ怨念と理想が捩れていくのは「プロミシング・ヤング・ウーマン」でも味わったが、さらに力作。
凝った撮影と社会階級への皮肉が詰まっていた、、
貴族の傲りや自然な見下し方が生々しくて、中産階級っぽい家庭でもすごく不遇な半生に偽装するってリアルというか、観点が鋭い。
語る自分の無さへの諦めがこう現れてくるキャラクターをバリーコーガンがめちゃめちゃ気持ちよいほどに演じ切っているので、俳優達の演技も見もの。
バービーに出てた監督、キャンピーなセンスと深い社会洞察力が冴えている。