初バリー・コーガン。つかみはよかったんだけど、長く感じて途中で飽きてしまった。キモさはわかったが、<キモさにメリハリがなくて慣れちゃう>wのが難。悲喜劇なんだが、似たような「テオレマ」は振り切っていて解放感や驚きがあった。
もっと短くして、ドラマ感ほしい。ラスト種明かしも好きじゃない。脚本・編集含め今一歩だった。
フィリックスの家を大富豪の設定にしなくても作れる内容。画作りが先行していた。
フィリックスの家がふつうの家であったら、もっと濃厚な作品になり、オリヴァーの心の闇がはっきり浮かび上がってきて、深みが生まれたと思う。
富豪の空虚はステレオタイプだ。ふつうの家の空虚の方がより面白い。
とにかく散漫な印象だった。オリヴァーが実は豊かな実家とは名のみで寄生したヤドカリのような人物なら面白いが、フェリックスに執着した理由に大富豪である必然性はまるでなかった。ただのサイコなんだから。
新人の新作でスコア高いのに飛び付くのはやめにしよう。
評価が落ち着いてからみたい派です。