4Kリマスター上映自体は喜ばしい事だが、とにかくスケジュールが合わないのは困る。
1963年の作品とあって観光映画としての側面も強い。イスタンブールの「エキゾチックな」風景を見せるのに相当時間を割いているんだがまたこれがいかにもな切り取り方ではあるし、男女の描き方とかも「60年前だなあ」とモヤるところが少なくない。
とはいえ「アナログのハイテク」な小道具とか、集団戦におけるボンドのなるべく体力を使わないようにする優雅な身のこなしとかにはこの時代ならではの良さがあったし、鷺巣詩郎のあの曲(デーンデーンデーンデーンドンドン)の元ネタをたっぷり聴けたしで、劇場鑑賞できて良かったとは思う。
おまけ:原作邦題は「ロシアから愛をこめて」、本作初公開時の邦題は「007危機一発」と、いろいろ間違えやすい。