2024年6本目。完成披露試写会にて。
これは、人類が終了する日がすぐそこまで迫っていることに気づかずに青春を謳歌する女子高生たちの物語。
3年前の8月31日。突如として東京上空に巨大な宇宙船の母艦が現れる。世界中が混乱に包まれた。それから3年が経ち、今でも上空には巨大な母艦が停泊したままだったが、そんな非日常が日常になっていた。
母艦から小型の宇宙船が現れても、その度に軍が迎撃。一般市民には特に影響が無く、そんな東京の街で暮らす小山門出(cv.幾多りら)と中川凰蘭(cv.あの)らは受験を間近に控えながら、毎晩オンラインゲームで対戦する日々を送っていた。
非日常が当たり前になった世界で、門出たちは普通の女子高生として青春を謳歌していたが、そんな日常の中で、着実に世界は不穏な方向へと動いていく。
浅野いにお先生による漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の映像化作品。5年ほどの歳月を掛けて映画が作られたそうです。まだまだ作画の修正があり、本公開では色んなシーンの作画が差し代わっているとのこと。
原作未読で鑑賞しました。原作未読なので、前章がこれからの展開が全く読めない終わり方をしたので、後章が気になり過ぎる!
門出やおんたんたちが日常を送る裏で、宇宙船や侵略者を巡る不穏な展開がじわじわと不気味に進んでいく様子が何ともスリリングで面白かったです。
ほとんどの一般市民が思考停止して、ありえない非日常に馴染んで生活をしているが、もちろん中にはそんな日常に違和感を抱く人間もいる。さまざまな思いが交錯し、世界の終わりは着実に近づいている。
幾多りらさんめっちゃ声の演技上手い!あのちゃんもめちゃくちゃハマっていて、監督が今ではこの2人しか考えられないと言っていたのに納得しました。
前章後章合わせてどちらとも幾多りらちゃんとあのちゃんが主題歌を担当しているのも素敵。どちらも作品のために書き下ろされた楽曲です。
脇を固める声優も豪華。おそらくまだ発表されていないであろうボイスキャストの中にも、思わず笑いを禁じえないような配役があります笑
日常アニメが好きな人、SFが好きな人、YOASOBIが好きな人、あのちゃんが好きな人。色んな人にオススメです。ちょっと不思議な世界観だからとっつきにくい所もあるかもしれないけど、心血注がれた作画と、幾多りらちゃん、あのちゃんが間口を広げてくれてる感じがします。一度前章を観たら、後章を観ずにはいられない作品です!