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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のtouchのレビュー・感想・評価

3.2
"こちとらナチュラルボーン世紀末なんだよ!"
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ドラえもんとデスノートの悪魔合体。
素なのかギャグなのか煮えきらない時代錯誤のオタクキャラ造形、fromおっさんtoおっさんの内輪ノリでずっと寒い。
作画クオリティは劇場作品の域に達しておらず、公開を後ろ倒しした後篇にも暗雲が立ち込める。
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「おっさんの理想」を女子学生に投影した会話が逐一気色悪い。
陰気な男性教師が都合良く生徒から言い寄られ、好意があるのを知りながら家に招き入れた挙句「気が向いたらセフレにしてやる」と冗談をかます。面白くないどころかドン引き。生産者の顔が見えるからなおタチが悪い。秋元康の作詞を思い出す。
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広い年代(特に若い年齢層)に届くであろう大規模公開の劇場アニメで、歴とした性犯罪を軽いユーモアとして描くことの影響力のデカさを理解してないんだろうなと思う。
これが何らゾーニングされることなく全年齢向け作品として劇場公開されてしまう日本が実際いちばん「くそヤバイ」ですよ……
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