原作未読のまま視聴。
幾田りら、あのちゃんの声優も違和感なく視聴できた。というか、あのちゃんは浅野いにお作品にハマり役かもしれん。と言っても、プンプンぐらいしかまともに読んだことないけど。
本作に関して、映画化に際して削らざるを得なかった部分もあるかと思うが、それでもなお楽しく鑑賞でき、完成度が高いと感じた。何気ない日常でさえ特別になる青春の一端、素敵なところも逃げ出したくなるほどの毒気も孕んだ学生生活、多くの時間を共に過ごすからこその特殊な絆や違和感、不和を内包した家族という共同体、本作は様々な角度から日常を切り出している。そこにちょっぴりの「少し不思議」と、ばっちりのしこりを加えたような作品。
人類はキモくてすぐに調子に乗るし、銃からはマシュマロではなく鉛玉が発射されるし、そんな思いを抱いているからこそ、自らの手に自らの信じる正義を執行する力が宿った際には思いとは裏腹に暴走してしまう。数多の風刺を絡めつつ、本筋は説教くさくならぬようコミカルにテンポよく進んだため、一瞬で終わったように感じた。
ただ、原作はもっとまとわりつくようなジトジト感があるんだろうなと思うと、後編を見終わった後に原作も読まねばならんなぁ。
