ミシンそば

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のミシンそばのレビュー・感想・評価

3.5
浅野いにお作品は全くと言っていいほど知らないので、キャラデザの癖は強い方だなーってファーストインプレッションだけだったが、それ以上に癖が強いのは作風だなあ。
陰謀論とか人の心の弱さとか、女子同士の生々しい感じのエロトークとか、えぐ味に感じる部分も多くて舌触りもザラザラ。
(とは言え、主演コンビは流石に前評判通りのはまり役だし、あのちゃんが想像以上に上手ェ)。

主人公二人を中心にした他愛のない女子高生同士の日常の中にも、馬鹿デカい宇宙船が3年も頭上にあって、人間の思考はどんどんおかしく、と言うか“狭く”なっていってる。
浅野いにおって、そう言う嫌な部分を描くの上手い作家なんだなって。

超唐突に、それもかなり長く挟まれる中盤の回想に関しちゃ、結構わけがわからない部分も多いけど、そこも後章になったら分かるのかな?