ガク

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のガクのレビュー・感想・評価

4.5
原作は読んでいた。ほぼ忠実に描かれていた。3.11以降、いや、少し前あたりから日本はグローバル化のスピードに遅れ自己肯定感が下がり若者に限っては未来に希望が持てなくなった。そこへ地震、津波と、極め付けがプルトニウムが空中に散布。該当地域では天気予報と同時にデシベル観測値がTVで毎日流された。
もう日本終わった?と悶々とした中でこの漫画は誕生した。
常に頭の中は悶々とし、晴れない。
常に頭の上に巨大な正体不明の円盤があるように。
奇しくもオリンピック開催は原作通り中止(延期)となった。
人々はこの不憫な空気の中、自分に災いが起こらないよう防御ではなく、自分の都合の良い正義だけを切り出し振りかざす。
今は更にコロナと戦争が付け加えられた。

それでも日常はあり、友情があり、守りたい人がいる。生きていく。
ガク

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