カプカ

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のカプカのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

突如巨大円盤が現れながらも普通に日常を暮らそうとするポスト3.11的なSF
陰謀論やSNSの反応、政府の動きなど様々な物を交えながら、自意識が爆発してるサブカルな少女達の友情と生きようとする青春物語が突き刺さりました。
後編も楽しみです。

思った以上に見やすくいアニメになってて驚いた
原作は絵柄も全然違うキャラが大量にいて、情報もめちゃくちゃな出し方をするし、喋ってるセリフも独特と、いわゆるポストモダンでサブカルな浅野いにおマンガをすごい整理して映画にしてくれた印象。

『デデデデ』は後半のほうから面白くなるからどうするのかなと思ってたら
前編で原作4巻の半分ぐらいまでしかやらないのに、後半にある一番重要な回想シーンを途中で入れ込んで肝心な所は見せないでというやり方で盛り上げてたのは上手いな。

『アイアムアヒーロー 』は浅尾いにおのマンガ出てきたし
『デデデデ』では花沢健吾の名前出てくるし、詳しいことは知らないけどお互い仲良さそうだよね。

原作好きな人は、はっきりキャラデザが違う人物が同居して情報量ぶっこむ感じが無いってなって
原作知らない人は、話ちらかってて、絵柄はある程度合わせてるけど、水木しげるマンガのキャラみたいなモブとか出るのなに?みたい思わないかは心配。

幾田りらさんは『竜とそばかすの姫』でも上手いのはしってけどあのさんの声優もしっかりハマってたね。

浅尾いにお漫画は実写映画はあるのにアニメ化は初めてで
最近の原作通りやろうという流れがあるアニメ化状況だとやりづらいけど『化物語』みたいな感じでやるのかなって思ってたら
そこら辺は原作の絵柄じゃなくてアニメ作品としての絵柄にしようというのよかった。

『デデデデ』と『タコピーの原罪』が偶然近い時期に連載してたのなんか面白いよね。

漫画内でも近いセリフがあるように、ドラえもんを現代的に再解釈したものってことだけど、それ以上に同人版のドラえもん最終回の話だから山崎貴監督の『ジュブナイル』が一番近いよね。
カプカ

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