痛さに向かって疾走するストーリーが好き。
頭の上に何者だか分からない大きな円盤が浮いていても、ある日突然事故や攻撃でたくさんの人が死んでも、自分の生活に無関係ならば人間はいつの間にか「見ない事に慣れる」。
設定はどうでも、人間の特性として、とてもリアリティのある話。
どんな障害も自分自身に害をなさなければ放っておくほうが無難だと考える。
いつも自分が被害者だと思い込み、実は自分が加害者だということには目を向けられない。
無邪気な青春が画面の中に溢れていた。ここはきっとこんな国。
長い長い物語の終盤には、真実なのか真実ではないのかよく分らない「過去」が挟まれる。
後編はそこを追求していくのかな。
忘れてしまうことは多いけれど、この映画にTARAKO さんが出ていたことは決して忘れない。
後編を楽しみに待ってる。