くうさんの映画レビュー・感想・評価

くう

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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.2

わぁ、それ、フリーレンで見たやつーー!(そういうやつ……)演出はファンタジック・カラフルで、衣装も含めてちょっと中華の香り。


安倍晴明といえば源博雅。博雅といえば脳内で変換されるのは伊藤英明(2作
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貴公子(2023年製作の映画)

4.0

面白かった~~!ほんっとーーに面白かった。

ターミネーター並みの異常な強さは人間だと思いながら見ると恐くて気持ち悪い(笑)

だから、そこは貫いて欲しかった。この映画唯一の不満点はEDで解決するので
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.3

私、こういう人知ってる。人間関係全て後ろ足で泥を引っかけて、発つ鳥あとを濁して消える人。

人間嫌いというよりも、甘えさせてくれる環境に依存している人。

案外多いのかもしれない。多様性の時代は「多様
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.6

2021年NHKの『きれいのくに』を見て。何という奇抜な話を作る人だと思い、今、深夜ドラマの『滅相も無い』を見て、何という奇抜な話を作る人なのだろうと思っている。加藤拓也監督。


今作は怠惰に流れる
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.3

えっ、そんな感じで終了??ソフィア・コッポラ監督の作品ってラストがバッサリなことがとても多い。戸惑う余韻。

プレスリー生涯の妻、プリシラ・プレスリーの女としての成長記。

14から付き合っていたなん
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.3

なるほど。これなら「繋がる」。

とても上手く作られた前日譚なので、『オーメン』を全く知らない人でも付いて行ける。この映画を観るためにわざわざ旧作を予習する必要は無さそう。

けれども有名なあの印や有
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本物のオッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

原爆を落とされた広島と長崎でどのようなことが起きたのか、それを知らない日本外の人はノーランの『オッペンハイマー』よりもこちらを見た方が良いかもしれない。

45分間のドキュメントの1/3ほどが肝心のオ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

「原爆の父」と呼ばれる物理学者、原爆開発者オッペンハイマーの伝記……というよりも、原爆誕生物語。

日本での公開についてあれこれ話題になっていたが、特に終盤は人間物語であり、反戦や反原爆のための作品だ
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毒娘(2024年製作の映画)

2.5

「毒親」に対する造語「毒子」といったら自分勝手に親を嫌い、困らせ、悪行するイメージだけれど、この家の場合はどう見ても毒父だし……。


ヒロイン一家の娘の苦しみは理解できるけれど、結局「ちーちゃん」は
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市子(2023年製作の映画)

3.6


私の夫は一体誰だったのでしょうか……という『ある男』の女の子版…のつもりで見ていた。

しかし想像以上にこの子の境遇が悲しくて。

戸籍を手に入れる話は映画やドラマでよくあるけれど、そんなもの、ブラ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

痛さに向かって疾走するストーリーが好き。

頭の上に何者だか分からない大きな円盤が浮いていても、ある日突然事故や攻撃でたくさんの人が死んでも、自分の生活に無関係ならば人間はいつの間にか「見ない事に慣れ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

サスペンスものなのかと思い込んでいたのだけれど、蓋を開けてみれば法廷ドラマだった。

裁判の行く末を見守るのも面白かったけれど、とにかく恐かった。検事の攻めと、亡き夫の言い分が……。

私も、もしかし
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変な家(2024年製作の映画)

2.9

原作(漫画)のファンなので、とても心配して観た!けれども期待も大きかったの。だって、原作は本当に本当に怖くて面白いから。あれが実写になったらどうなるのだろうと思って……。

結果、「え、なんじゃ、この
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

羽村仁成くん、凄いね……。岡田まが主役だとばかり思っていたけれど、結果、主役は違った。だから「少年」……。

岡田ま好きとしては『悪人』以来久々のクズっぷりを見られて満足。

サイコパス野郎と白夜行の
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PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

3.7

こういうの弱いので、泣くやん……ああ青春。

eスポーツは今だによく分らないけれど、分からないからこそ楽しめた。

スポーツだろうがゲームだろうが勉強だろうが、それに夢中になって挑戦する思い出が出来れ
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.2

リリー・フランキーのこういう表情は、もっと恐い映画でいっぱい見てきた気がする……。何にせよ「心無い」感じが上手い人。

もちろん主人公は心がないわけではない。ただ、自分しか見えていないだけ。

この感
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マッチング(2024年製作の映画)

3.2

面白いのは面白かったのさ。ラストまでずっと息をのんで見守っていた。

言いたいことは最後まで言え、ヒロイン。気持ち悪いよ、さっくん(ほめてる)。あなたがキャスティングされてればそうなるでしょ……えっと
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.9

アマプラ 2月記録

小さなことから綻びが生じて決してスッキリと解けない、大好きなアスガー・ファルハディ監督作品。公開当時劇場で観損ねて、やっと見る時間が出来た。


日本だったらあんなことくらいでニ
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整形水(2020年製作の映画)

3.0

アマプラ2月記録。

恐いグロいという評判を聞きつけて、いつか見ようと思っていたのだけれど、正直今一つだった。

ストーリーも先が読めちゃう。

だって、あんな水、素人にはなかなか使いこなせない粘土技
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

個人的には、この長い長い苦行の世界が理解できてしまうのである。父親が存命の頃は私も実家に帰る大した距離でもない道のりで物凄い戦いを乗り越えていたので(笑)


ボーの見ている世界が分からないという方は
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

苦しいつらい戦闘シーンからの→苦しいつらいロードムービーからの→苦しい辛い走れメロス……という3部構成。苦しいつらい……特に真ん中が。


そもそも※軍の対応がクズでしょ。ちゃんとしていりゃ、苦しい辛
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身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

2.9

忠臣蔵トリビアとして楽しかった『決算!忠臣蔵』

https://www.cinemarev.net/entry/kessan-chushingura.html


などと違い、本当に今さら忠臣蔵をた
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.3

李氏朝鮮時代、第16代国王・仁祖が引き起こした、実子、昭顕世子との確執を 創作の盲目鍼医視点から描く、壮大なサスペンス史劇。


史実と創作の融合のハマり具合が素晴らしく、暗闇から開眼する1人の貧しい
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

昨年、予告を見た時から行きたいとは思っていたけれど、時間が合わず。今年に入ってからも予約画面を開くといつも満席で、これは縁がない作品なのだと思っていた。

先日、やっとタイミングが合って行ってきた。公
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.7

『ベルばら』を読んでいた者は誰でも、デュ・バリー夫人と聞いただけでワクワクしてしまうだろう。ほら、あのシーンもちゃんとあるのよ!「今日はベルサイユは大変な人ですこと」。


マイウェンさんは正直、私が
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

痛いことがたくさん起こりますが、アニメ的世界観であまり苦も無く楽しめます。

二百三高地からのレヴェナントからの、もののけ姫……で山田杏奈ちゃんがめちゃ可愛い。

山﨑賢人の原作世界キャラシリーズ……
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劇場版 君と世界が終わる日に FINAL(2024年製作の映画)

3.0

無限に矢が出て来る弓矢きたぁぁーー!!っと、連ドラ版を思い出しながら見る分には楽しかった。けれども、やはりこれはテレビを見ながらツッコみ実況できなきゃ寂しいよね


相変わらず、さっきまでウヨウヨいた
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.9

あまり語るとネタバレになるので多くは語りませんが……

え、それでいいの?あなたは。相手が違わないかな。

原作を未読なのでよく分からないけれど、原作通りだとすれば、東野圭吾??だし、原作と全く違うの
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

シュールアートの絵画展へやって来て、美しくて奇妙な絵をずっと見続けているような作品だった。

1人の女性が赤ちゃんから独立した大人に成長する姿を描きつつ、歴史上の「女性」の存在と地位の変化を描いている
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

紅や~~~!!!(やじゃない)

もしかしたら今年一番面白い邦画をこんな年頭に見てしまったのかもしれない。

大人には大人の青春、子どもには子どもの青春。繋げたものは「歌」。

いっぱい笑って、たくさ
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.9

ああ、面白かった。本当に面白かった。

そりゃあね、57億ウォンが飛んで行ったら38度線の壁だって超えるわ(笑)

あのJSAがこんな風に使われるのも、共有される欲望のおかげで越えられない壁をやすやす
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ザ・マミー(2017年製作の映画)

3.8

アマプラが「あんたが好きそうだぞ これ」と、メチャメチャ薦めて来るので見てみた。結果、本当にすごく好みだった。メキシコ版『パンズ・ラビリンス』


メキシコの麻薬戦争に親が巻き込まれ、過疎化した町で孤
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.6

「人間関係」難しい……無理…という気持ちは分からなくもない。チームで仕事をする上で、上手い人と下手な人は必ず出て来る。下手な人は損をする、それも分かる。

けれど、嫉妬の鬼になったところで人間が詰むん
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共謀家族(2019年製作の映画)

3.7

妻と娘が大変な目に遭っているその時に、リンクさせるのがその映像~~??


と思って見ていたけれど、インド映画のリメイクなのだそうで納得した。


復讐劇としては、割とスッキリ。なるべくしてなった結果
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.9

ここ何年かは年頭の1本は常に韓国映画を観ているような気がしなくもない。今年もよろしくお願い致します。


よろしければ、昨年度のマイベスト記事です↓

https://www.cinemarev.ne
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

生まれつきの聴覚障がい者であり、プロボクサーであるケイコをヒロインとして描く人間物語。

何か大きな事件が起きるわけではないけれど、淡々と人生の苦労と幸せ、そして人との繋がりを描く。

「話しても話さ
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