レインシンガー

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のレインシンガーのレビュー・感想・評価

3.9
原作は未読。
評判は良く、観なければと思いながら、何しろ記憶力が悪いので、後編が公開される頃観ようと思って、ズルズル先延ばし。

後編を見てからもう少しちゃんと考えるべきだと思うけど、作り手たちの「俺たちが生きているこの日常の何という頼りなさと何という嘘くささなのか」という思いが、ちゃんと物語化されているなと感じた。

巨大円盤(球)が存在して、日本中が驚愕して、という冒頭から、すぐ飛んで、あっという間に3年たって、「それ」の存在は認識しながらも、平然として日常を楽しく生きている人々の姿は、大震災も、コロナも、ウクライナ戦争も、イスラエルの虐殺も、平然と「他人事」として消費し、後景化させて生きて行く私たち(日本人たち?)をみごとに象徴しているように思った。

途中で挟まれる「え?」な回想シーンは、「実態」なのか「妄想」なのか?とすれば、現在はパラレルなのか?
などなど、後編で解かれるのかワクワクする。
そして、宇宙人たちが哀しすぎるのだが、これまた後編で報われるのだろうか?
○○○もんに対するアンチテーゼ化はどう結実するのだろうか?
とにかく興味は尽きない。
というわけで微妙なところもある3.9点でした。
レインシンガー

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